ai_math_runningのブログ

最近はAI関係の記事が多い予定です。一応G検定持ってる程度の知識はあります。

ランニングは普段の自分が包み隠さず出てしまう

ランニングの人気記事を眺めていると、ランニングそのものについて書いているものより、ランニングを通じて人生を語ってるぽいものが人気のように見えます。皆さん、ランニングを通じて人生の教訓を知りたいってニーズがあるんでしょうか。

という事で、今回は、そういうニーズを鑑みて、人生のランニングを通した人生の教訓っぽい事を書いてみようと思います。
(すみません。シニカルなのは持ち味なんで。でも、ちゃんとランニングに役立つ話に戻ってきますので、しばしお付き合いを。)

ランニングの時だけ は通用しない

良く、ランニングの時は姿勢を良くしましょうって言われます。私もそんな原稿を書いた気がします。

ai-math-running.hatenablog.com

で、走る時に姿勢を良くしようって、気にしている人は多いかもしれません。
でも。
そうやって走る姿勢に気を配っている人が、普段の生活では、腰を丸め、足を投げ出して座っているかもしれません。猫背だったり、スマホをずっと覗き込んでストレートネックになってしまってる人も居る事でしょう。
そういう生活を普段、行っている人が、走っている時だけ姿勢よくする、なんてできるかというと、難しいんじゃないかと思います。調子良い時は姿勢を気にする事もできるかもしれませんが、疲れてきて余裕がなくなると、普段の生活の癖が出てきて、腰が曲がったり猫背になったり、首が前に出てしまった、悪い姿勢で走ってしまう事になるんじゃないかと思います。

たいていの、プロの選手ではない限り、ランニングの練習に割ける時間は限られています。なので、ランニングの時間より、普段の生活で椅子に座っている時間の方がはるかに長いはずです。そうなると、どちらの状態を身体が記憶していくか、というと、明白なんじゃないでしょうか。

つまり、ランニングの時だけ、姿勢を良くしよう、というのは、通用しないんです。ランニングの時に姿勢を良くしようとするならば、普段の生活から姿勢良く過ごすようにしていかないと、なかなか、姿勢良く走り続けることは難しいです。

姿勢だけの問題ではありません。ランニングでは、特にマラソンのような長い距離では、普段の生活でどういう身体の使い方をしているか、というのが、ごまかしようがなく出てしまいます。左重心になってしまっていたり、右手ばかり使っていたり、呼吸の仕方も影響が大きいように思います。

つまり、表題の通り、ランニングでは、普段の生活での自分の姿が、包み隠さず出てしまうものなんです。
この事自体が、何やら教訓めいてくるように思えませんか。

生活を見直す事でランニングも上達する

でも、これは逆に考える事もできます。つまり、ランニングを上達させるには、別に辛い練習をしなくても、普段の生活での身体の使い方を気を付けていけば、上達できるのだ、という事です。ランニングの練習の時間より、普段の生活の方がずっと長い時間を使っています。その時間で、ある意味「ランニングのトレーニング」ができるのです。
(まぁなので、私などは、デスクワーク中 姿勢矯正のために膝をタオルで縛っています。意味不明ですね、これについては改めて詳しく書きます。)
座っている時の姿勢も重要ですが、特に「チャンス」なのが、歩く時。歩く動作は走る動作とかなり近いので、ランニングの実際に近い、実態に即したトレーニング効果が期待できます。歩いている時に、姿勢を良くするとか、ラン中の良くない身体の使い方を修正するとか、自分なりの課題に取り組んでみると、普段の生活の中で、ランニングのトレーニングができるのです。多くの人は、普段の生活で歩く事は多いはずです。その場面が全てトレーニングの場になるのです。
(ね! ちゃんとランニングに役立つ話に戻ってきた、でしょ?)

これは実は、多くのところで実際に行われている「トレーニング」だったりします。大学駅伝の強豪校の多くは、全寮制で生活を共にしています。そして、普段の生活を摂生して過ごす事で競技力アップにつながる、という考えのもとに生活指導も行われています。多くの大学で行われている、という事は、その方法論が非常に効果的だと言う事を表している、と思います。
ま、競技に全てを捧げている競技ランナーと違って、市民ランナーの我々はそこまで生活を律しなくても良いとは思いますが、生活の一部をちょっと見直すだけで走力が大幅にアップする事はあるんじゃないか、と思います。

ランニングは普段の生活のモニターとしても「使える」

別の視点で見てみましょう。
ランニングには、普段の生活が出てしまうものだとしたら、ランニングでの困った癖は、そのまま生活上での癖だという事になります。
でも、そういった癖は普段は気にする事もないと思うんです。だからこそ、ここまで温存されてきたんでしょうし。
でも、ランニングをする事で、普段の生活の癖に気がつけた、と考える事もできます。ランニングにとって困る身体の癖を直そうとする事で、普段の生活の癖を修正する機会になった、と捉えるのです。

例えば、腰が曲がっていたり、猫背だったり、ストレートネックだったり、は、良くない事とされています。できれば直せれば良い事でしょう。
また、こういった癖は、若いうちは特に困る事はないかもしれませんが、歳をとった時に腰が曲がって歩くのに苦労したり、腕が上がらなくなったり、いつも首が痛くて生活が辛くなったり、するかもしれません。
そういう意味で、直せるものなら直しておいた方が良い癖だと言えます。ランニングにおいて困った身体の使い方の癖は、大抵は生活でも良くない癖だったりします。(ランニングは総合運動なので。)だから、ランニングを通して生活改善のヒントがもらえる、とも言えるのです。
つまり「ランニングは普段の生活の悪い癖をモニタリングするものだ」と考える事もできます。そういう目的としてなら、ランニングって他のスポーツの中でもかなり「使える」ものじゃないかと思うのです。
(ちゃんと最後、ランニングによる人生訓になったぞ。そういうの期待してた人にもお土産を渡せたかな?)