ai_math_runningのブログ

最近はAI関係の記事が多い予定です。一応G検定持ってる程度の知識はあります。

ランニングを始める人に2つ目に教える事

この記事の続編です。

ai-math-running.hatenablog.com

最初に教えるのが、上記記事の通りですが、その次に教える事が。

スムーズな重心移動が大事

ランニングって、自分の身体を遠くの位置まで運ぶスポーツで、なので重心をスムーズに前に移動していく事が大事だ、というのは、当たり前の話として理解できると思います。
なので、姿勢の次に教える事、それは「重心移動」です。

スムーズな重心移動ができないと

ランニングを始めたばかりの人に良く言うのは、「足音に気をつけてみましょう」って事。自分の足音がどうなっているか、を、気にして良く聞いてみる。それが、自分がどんな走りをしているか、を知る手がかりとなりますから。
で、スムーズな重心移動ができていないと、足音が「ズッ、ズッ」って、擦るような、引きずるような音がしちゃうんです。
これはつまり、接地している足が動いてしまっている事を示す音なので、スムーズに重心移動できずに引きずってしまっている、という事なんです。

「滑り摩擦」より「転がり摩擦」の方が小さい

つまり、体が前に移動している時に、「滑り摩擦」がかかってしまっている状態という訳です。
昔、理科の授業で習いましたよね。「滑り摩擦」より「転がり摩擦」の方がはるかに小さいって。
ランニングって、いかにブレーキをかけずに、抵抗を受けずに前に進むか、のスポーツなので、接地時に「滑り摩擦」がかかってしまっている状態は、望ましくない訳です。

「足裏」を「タイヤ」のように丸めて転がすイメージ

じゃぁ、どうすれば良いかって事ですが。
簡単に言うと「滑り摩擦」を「転がり摩擦」に変えましょうって事です。
足の裏を、タイヤのようにRをつけて、踵からつま先まで転がしていく、ように進んでいく、それを右足、左足交互に繰り返していく、そういうイメージです。

まず、歩きながら、足をタイヤにして転がして前に進んでいく、というのを練習します。ある程度、歩いてできるようになってきたら、そのままのイメージでそっと走り出していく。それを繰り返してランニングでも上手く足裏を転がすように重心移動できるように練習します。

上手くできない時は、それ用に作られたシューズを使うという手もあります。
アシックスのメタライドというシューズがそれになります。

www.asics.com

足裏がタイヤのように丸まっていて、これで歩いたり走ったりすると、勝手に踵からつま先まで足が転がるように前に進むようにできています。
こういうシューズの助けを借りて、スムーズな重心移動を体感していってください。

本文より長いかもしれない追記

物議を醸しそうな記事?

実は、今回の記事は、ランニング上級者には物議を醸しそうな内容だったりします。
というのは、人によっては「ヒールストライク接地を推奨している」と捉える人も居そうなので。
そんな訳ではないですよ、というのを、ここから書いていきます。
(なので、そんな事はどうでも良いという人は、以下は読む必要はないですよ。
 本当に細かな細かな話なので。)

フォアフットでも「足裏の重心移動」はしている

フォアフット接地は、あくまで足が地面に付く瞬間の、付く順番が、先につま先で徐々に内側から踵まで付いていく、という話です。
なので、最終的には踵も含めて足裏全体が地面に付く訳です。
その後で、「主に力の掛かっている部分」が、踵からつま先までスムーズに移動する必要があり、その時に、踵からつま先に足が転がる感覚が重要になりますよ、という話です。

あくまでドリルとして

それで、「踵からつま先へタイヤのように足裏を転がす」という練習は、あくまで「ランニングドリル」の一つです。
実際に走る時に、こう走れという事ではないんです。
実際に、転がるような感覚、スムーズな重心移動で走れるようになり、無意識でもできるようになったなら、接地方法でフォアフットにしようが、フラット走法にしようが、その先に足裏に重心が移動するように、転がるように走れるようになります。
なので、別にヒールストライクで走る、という事ではなく、「ドリルとして」こういう練習をしている、と捉えて頂ければと思います。

実際、スムーズは重心移動ができていないランナーは多い

今回のようなアドバイスは、今まで多くの人にやってきていまして。で、自分の足音を気にするようになった人は、他人の足音にも敏感になるんです。
そういう人たちは、決まって、近くを走っていたランナーの足音を聞いて、「この人、ズッていってましたね」とか、指摘してくるようになるんですよね。
で、そうやって実際に走っている人の足音を気にして聞いていると、ズッて音がしている(混じっている)人って多いんですよね。
そういう人に、こういう練習をしてもらうと(もしくはメタライド履いてもらうと)びっくりするくらい走りが変わると思うんですよね。

・・・ただ、ランニングって、少々重心移動とかが下手でも体力お化けみたいな人がいて最後までパワーで押し切る人が居るんですよね。その辺がランニングの難しいところで。