ai_math_runningのブログ

最近はAI関係の記事が多い予定です。一応G検定持ってる程度の知識はあります。

ランニングの足の動きを詳解する

前に、「ランニングの時に、足は、自転車を漕ぐように動かすのが良い」という話を書いたのですが、それについて、もう少し詳しく書いていこうと思います。

足の動きは「足が地面から浮いている状態」と「足が地面についている状態」の2つに分けられる

足の動きは、大きく分けると、「足が地面から浮いている/地面についていない 状態」と、「足が地面に付いている/接地している 状態」の2つに分けて考える事ができます。「足が浮いている」時は、足は基本的に自由に動かす事ができますが、「足が接地している」時は、地面についている分、動きに制限がかかります。

もう少し細かくみていきましょう。

足が浮いている時の動き

足が浮いている時の動きも、いくつかの段階に分ける事ができます。

引き付け

前にランニングドリルの稿で紹介した「引き付け」というドリルの動きです。足が地面から離れたら、素早く、この「引き付け」の動作をして足を畳みます。

シザーズ

引き付けをしている間に、もう片方の足が地面へと降りていきます。そこに合わせて膝を前に出す動きを「シザーズ」と言います。(為末さんの本では「切り返し」と書いていました。)片足が地面に付く時に、浮いている方の足の膝が付く足を追い越す動き、前にあった足が戻ってきながら地面に着く時に、もう片方が代わりに前に出る動き、になります。その動きがちょうど「ハサミ」みたい、という事で「シザーズ」です。
この動きがランニングの動きで最重要だ、という話もあります。少なくとも陸上専門かどうか、を分けるポイントのような気がします。
(つまり、これができると専門っぽく見えるって事です。)

振り出し

シザーズで膝を前に出した後、膝から下が遅れて前に出てくるのですが、その時には膝は前に行き切って戻ってくるようになります。そうやって、膝が伸びていきながら足が地面に降りていくようになるのですが、コツとしては、膝から下はブラブラしていて、膝から上が動くのに合わせて惰性で動く感じにする事ですね。
(って実際にやるのは難しいですが。)

接地時の動き

接地時の動きは、細かく分けられる訳じゃないのですが、いくつかポイントがあります。

接地の方法

フォアフット(つま先から順に地面に付いていく)、フラット走法(足裏全体でほぼ同時に地面に付く)、ヒールストライク(踵から順に地面についていく)の3種類あると言われています。

パワーポジション

接地している時も身体は少しずつ下に沈んていきますが、一番沈んだ状態が「パワーポジション」になります。この時に一番強く地面を押していて、一番強く地面から力を受けています。
このパワーポジションがどうなっているか、が、地面からの力のかかり方の多くを決めてしまう、という意味では、最も重要な瞬間と言えるでしょう。
(で、この時に反対の脚・遊脚がシザーズをしている事になります。)

パワーポジションから足が地面から離れるまで

特に名前は付いていないのですが、この場面でどのように地面に力を加えるか、というのも地味に重要です。
ついつい、この場面で地面を蹴ろうとしてしまうのですが、今の理論では、それは無駄な動きで良くないと言われています。
では、どうすれば良いか。また追って記事にします。
(一言で言うと、膝を折ります。)

足の動きとしては、こんな感じになります。
これらを1つ1つ、練習していくのがドリルって事になりますね。
(以前のドリルの記事では、引き付けの部分しか紹介していませんが。「股関節回し」はシザーズの、「ランジウォーク」はパワーポジションの筋肉の使い方の練習にはなっているんですけども。)
これらの動きが合わさって、「自転車を漕ぐような動き」になってくれると万々歳って感じですかね。

今後は、この1つ1つの動きについて、それを練習するドリルと合わせて詳解していきます。